interview
機械と向き合い、自分と向き合う
すべては気持ちよくご乗車いただくために
M.B.
綾瀬営業所 整備士
2022年 新卒入社
父のバイクの後ろに乗って旅をした幼少期から、根っからの車好き。「車を直して人に喜んでほしい」と4年制の整備専門学校へ。一級自動車整備士を取得した後に新卒で相鉄バスへ入社した。決め手は、経営の安定性もさることながら、面接で感じたやわらかい雰囲気に惹かれたから。
初めは「え、エンジンでかっ!」
今はどんどん上手くなるのが楽しい
専門学校で4年間整備を学ばれています。仕事に慣れるのは早かったですか?
それが、学生時代とは全く違う!というのが初めの印象でした。もちろん車種やフレームの違いなど、乗用車と大型車にどんな差があるかは知っていました。けれど、実際にさわってみると想像以上に特殊な世界だったんです。タイヤは1本100kgほどあり、エンジンも本当に大きい。見た目に圧倒されてしまい、「こんな大変な仕事できるかな」と不安になったことを覚えています。だからこそ研修はじっくり1年間、先輩がそばについてくれるんです。バールを使ったタイヤ交換から、点検の基礎まで、まずは先輩がやって見せてくれて、次は私の作業をじっと見てくれる――。「こうやるんだよ」「ここはこうすると簡単だよ」と丁寧に教えてくださって、本当に頼もしかったです。
4年目の現在に至るステップと、業務内容について教えてください。
ひとり立ちしてすぐは、「1カ月点検」から始めました。エンジンルームを開け、打音の確認、目視点検、ベルトの張り具合の確認、あるいはお客様がふれる箇所に突起物がないかなど、安全輸送に必要な一連の作業を行う、基礎的な点検です。慣れてくると、次は「3カ月点検」や「6カ月点検」。これらは車体を上げて行うもので、点検項目はより多く、知識もいっそう求められます。現在は基本的に1日1台を整備し、加えて臨時修理にも対応します。臨時修理は綾瀬営業所の場合、週に3~4台ほど。例えば、運行中のライトの球切れや、クラッチの調整などに対応します。営業所で行うだけでなく、ときには現場に駆けつけることも。真夏の暑い日にクーラーのベルトが切れてしまい、2名体制で急行したこともありますよ。
段階的に専門性を高めていかれたんですね。どんなときにやりがいを感じますか。
機械と真剣に向き合っているとき、自分の成長を感じたとき、それを褒めていただいたとき……たくさんありますね(笑)。入社して間もない頃、初めてオーバーホールに臨んだことがありました。トランスミッションのクラッチを交換する作業だったのですが、乗用車のものと違ってすごく大きいんです。「機械をさわってる!」という実感があってワクワクしました。タイヤ交換も楽しいですし、最近は板金修理で行う塗装に夢中になっています。先輩に「上手いね」なんて言われると、「よっしゃ!」と心の中でガッツポーズです。運転士や事務職の方に、成長を認めてもらえるのもうれしいですね。やればやるほど上達するのがこの仕事の面白いところです。
私生活ではバイクに夢中
同僚とも車の話ばかり
休日はどのように過ごされていますか?
趣味のツーリングを思い切り楽しんでいます。子供の頃、父はよく私をバイクに乗せてあちこち連れていってくれました。その思い出があるからでしょうか。気がつくと、自分も同級生や地元の友だちと連れだって遠くへ行くのが好きになっていました。専門学校生の頃には、仲間たちと10人でワイワイ旅をしたこともあります。バイクは2台持っていて、1台は250ccの中型のスポーツバイクです。マフラーを交換したり、カスタマイズも随分楽しみました。もう1台は、働き始めてから買った大型のツアラーバイクです。最近はこの大型に乗って、ひとり旅をするのにハマっています。ときにはキャンプ道具を一式積んで長旅に出ることもありますよ。
やはり車が好きなんですね。趣味の合う同僚はいますか?
やっぱり整備士は車好きが多いです。休み時間は毎日みんなで営業所の食堂に集まり、同じテーブルでランチを食べながら車やバイクの話ばかりしています。趣味について語っていると仕事を忘れてリフレッシュできますし、そうしてお互いの人間性を知ることは仕事にも活きてきます。人となりがわかっているからこそ、先輩後輩、上司部下といった立場の違いを超えて何でも話し合えるんです。整備士に限らず運転士の皆さんも気さくな方が多くて、プライベートで会うこともめずらしくありません。本当にやさしくて明るい方ばかりで、入社する前に感じたやわらかい雰囲気そのままの職場です。
1週間の休みを取って東北一周の旅へ!
先日はシフトの休みと有休を組み合わせて、ツーリングで東北一周をしてきました。テントを積んで、ところどころでキャンプをして、悠々自適のひとり旅です。都会の生まれなので、大自然の空気が最高に気持ちよくて。ゴールはもちろん、本州最北端の大間岬!有名なマグロのモニュメントを見たときは思わず「来たぞーー!」って(笑)。1週間もお休みをいただくのに、嫌な顔一つせずに送り出してくれた上司に感謝しています。
主任になっても、新しい挑戦をしても
大切なことはきっと変わらない
今後の目標について教えてください。目指しているポジションなどはありますか?
今まさに整備係主任を目指してがんばっているところです。まずは、目の前の仕事を正確にやりきること。そして効率よく仕事をこなして余裕を持ち、周囲にも目を配ること。4年目になり、後輩の指導をする場面も増えてきました。工具の使い方を教えたり、安全管理の基本を指導したり。整備係主任になったとき、責任を持ってチームを率いることができるよう日々努力しています。一方、キャリアアップを意識するようになって、自分の課題もよくわかってきました。周囲を気にするのはよいけれど、そのために自分の業務に時間がかかってしまうんです。両立できないと意味がありませんから、まだまだ改善すべきところはあると思います。
今後はどのようなことに挑戦し、どのようにお客様に貢献していきたいですか?
相鉄バスはキャリアの選択肢が多いですから、意欲や経験次第で今後さまざまなことにトライしていけるのではと期待しています。目下、具体的にチャレンジしたいと考えているのは「内製化」への貢献です。今、相鉄バスはさまざまな業務を内製化していく流れにあり、自分たちでできる仕事を増やしていこうとしています。私は専門学校で一級自動車整備士の資格を取得したので、それを活かせる場面があるのではと考えています。
他方、お客様への貢献という点では、職務がたとえ変わっても思いはきっと変わらないと思います。安全第一であることはもちろん、毎日安心して、気持ちよくご乗車いただきたい。今、日々整備に向き合う私にとっては、明るく、楽しく、完璧に整備をこなすことがその第一歩です。
当記事の情報は取材時のものです。